たまには俺だって…って思ったんだよ。
いつも、お前は俺にくれてばっかだから。
口でしてやんのは嫌いじゃない。
ケツで受けるよりかはよっぽど抵抗も負担もねーし、こっちが主導権握ってる分、こいつの余裕のねーサマ見てられんのはなかなかに気分がいい。
…なのにこいつが、バカみてーな理由で我慢とかしやがるから、俺の計画が、まずここでちょっと崩れ始めた。
でもまだだ。まだいける。主導権はこっちにある。
見たかあの驚いた顔。痛快痛快。たまにはいいだろ。俺が動いても。いつもお前にワケわかんなくされてんだからよ。
ホントは抱きたいんだぜ? 俺だって、お前のこと。エロいのはどっちだ。鏡見て言えバカ。(…あ、今見えねんだった)
時雨の目が熱に浮かされたみたいになって、
何かを耐えるように、眉根を寄せる。
──あぁ、やべーな。
クセになりそうだ。
“そっち ”は譲ってやるからさ。
せいぜい強請って
俺を欲しがれよ。
【アンコールを待っている】
あげるかあげないか散々迷ったのですが、シークレットショーの幕間裏側、雪の胸の内をちょこっとだけチラ見せ。
一年前にノリで書いたものだからヤマもオチも意味もないです。個人的に悪くないと思えるのは珍しくタイトルくらいですね(笑)